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週末のテレビで、「30人31脚」を大々的にやっていたのだが、これくらい運動生理学的に見て弊害の多いイベントもないものだと思う。なぜ、専門家は警鐘を鳴らさないのだろう?小学生では解糖系が未発達であるから、乳酸そのものを筋肉が産生しにくいので、いくら走っても疲れない子がいるのは確かである。そこで、熱心な教師はとにかくどんどん練習させて追い込もうとするわけだ。ところが、神経伝達系の回路がスムーズになり、歩幅とか、ピッチなどの改善でスピードが向上した後は、いくらトレーニングしても、まず記録が伸びることはない。必ず、頭打ちになる。練習の様子の取材を見ていると、記録が伸びないと叱咤激励する教師がいるのだが、記録が伸びないのは「気が緩んでいるから」では決してないのだ。そこから無理にトレーニングをさせれば怪我につながる。このイベントは、せいぜい、校内の運動会で、2週間くらい練習してスピードの改善が見られることを喜べばいい程度のもので、全国大会やギネスブックなどを考えるのがそもそも間違いなのである。教育再生会議でこの種目を採用しようなどと本気で考えているとしたら笑止千万。スポーツをしたいのなら、陸上競技でも水泳競技でもボート競技でも良いから、スポーツそのものにもっと普通に、もっとマジメに取り組ませればよい。そういう根本的な取り組みの改善をしていないのに、雰囲気やイメージだけでものを語る傾向は、小学校の英語教育・英語活動にも通ずるところがある。
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